事例サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 卸売業 |
| 従業員規模 | 約15名 |
| 所在地 | 札幌市 |
| 導入期間 | 約5週間 |
| 月額費用 | 0円 |
【成果ハイライト】
- 受注から出庫指示:30分 → 3分(90%削減)
- 転記ミス:月数件 → ゼロ
- 月末のExcel照合作業:2〜3時間 → 自動集計
- 月額ランニングコスト:0円
札幌市内で卸売業を営む従業員約15名の企業が、「電話で受注して手書き伝票を書いて、ホワイトボードに転記して、月末にExcelで照合する」という多段階の手作業フローを一掃。AppSheetを中心にしたデジタル受注管理システムで、現場全体の処理速度と正確性が劇的に改善しました。
→ 詳しい地域DX支援実績は 札幌のDX支援実績はこちら をご覧ください。
導入前の課題:「電話→手書き→ホワイトボード→Excel」の4段階フローが現場を圧迫していた
受注業務の流れはこうでした——取引先から電話が入ると、担当者は手書きで伝票に記入。その内容を事務所のホワイトボードに転記して倉庫スタッフに出庫指示を伝え、さらに月末にはホワイトボードや伝票の内容をExcelに手打ちして照合する、という4段階のフローです。
このフローには複数の問題が重なっていました。まず、電話を受けた担当者が手書き伝票を書き、ホワイトボードに転記するまでに時間がかかるため、受注から出庫指示が出るまで30分以上かかることも。倉庫スタッフはホワイトボードを見に行くまで最新の状況を把握できず、「さっきの伝票どうなった?」という確認のやりとりが頻発していました。
さらに手書き→転記の過程で品番・数量の読み間違いや記入ミスが月に数件発生。月末のExcel照合では「どの伝票と突き合わせるか」を1件ずつ確認する作業に2〜3時間を要していました。業務の正確性と速度の両面で、旧来のアナログフローが限界に達していたのです。
施策内容:AppSheet受注入力 → 自動伝票採番 → 出庫指示リスト自動生成 → スマホ配達報告
導入した仕組みの概要
| ツール | 用途 | 月額費用 |
|---|---|---|
| AppSheet | 受注入力アプリ(スマホ対応) | 0円(Coreプラン範囲内) |
| Google スプレッドシート | 受注データの蓄積・出庫指示リスト | 0円 |
| Google Apps Script(GAS) | 伝票採番・出庫指示リスト自動生成・配達報告通知 | 0円 |
AppSheetとGoogleの無料ツールの組み合わせで、月額0円で実現しています。
仕組みの全体フロー
- 受注担当者がAppSheetのフォームに入力(取引先・品番・数量・希望納期)→ 自動で伝票番号が採番・スプレッドシートに記録
- 倉庫スタッフのスマホに出庫指示リストが自動プッシュ通知 → 倉庫スタッフが出庫作業→AppSheetで「出庫完了」を報告
- 配達スタッフがスマホのAppSheetで配達報告 → 配達完了と同時にスプレッドシートにステータスが自動更新
- 月末:スプレッドシートで受注・出庫・配達の全履歴を自動集計
導入ステップ
- 現状調査(1〜2週目) — 既存の伝票フォーマット・受注フロー・取引先マスタを確認。AppSheetで再現すべき項目を整理。
- 設計(2週目後半) — 受注入力フォームの設計、伝票採番ルール、出庫指示リストのフォーマット、配達報告の入力項目を確定。
- 構築・テスト(3〜4週目) — AppSheetアプリとGASスクリプトを実装。社内テストで実際の受注データを使った動作確認を実施。
- 稼働・習熟(5週目) — 担当者・倉庫スタッフ・配達スタッフへの操作説明会(各30分)。1週間は旧フローと並行稼働し、問題ないことを確認して完全移行。
AppSheetはスマホから操作できるため、倉庫や配達先でもリアルタイムに情報更新が可能です。ホワイトボードを見に行く必要も、電話で状況確認する必要もなくなりました。
成果:受注から出庫まで3分に短縮、転記ミスゼロ、月末照合が自動集計に変わった
Before / After
| 指標 | 導入前 | 導入後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 受注から出庫指示までの時間 | 30分以上 | 3分以内 | 90%削減 |
| 転記ミス発生件数(月) | 数件 | 0件 | ゼロ化 |
| 月末Excel照合作業 | 2〜3時間 | 自動集計(0時間) | 完全自動化 |
| 状況確認のやりとり(電話・口頭) | 頻発 | 大幅減 | — |
| 月額ランニングコスト | — | 0円 | — |
定性的な成果
「出庫指示を待つ時間がなくなり、動き方がスムーズになった」との声。
「AppSheetに入力するだけで伝票が自動で採番されるので、あとは次の電話に集中できます」
「どこまで届いているか」がリアルタイムで確認でき、取引先からの問い合わせにすぐ答えられるように。
手書き伝票・ホワイトボードへの転記が不要になり、紙の使用量も大幅削減。ペーパーレス化を達成。
同じ課題を抱える企業へ
この事例は、以下のような状況にある卸売業・物流業・製造業の企業で同様の効果が見込めます。
自社への適用チェックポイント
- 受注→伝票作成→出庫指示→配達確認の各段階でアナログな転記作業が発生している
- 「今どこまで進んでいるか」を確認するために電話・口頭でのやりとりが頻発している
- 月末にExcelや帳簿の照合・集計作業で時間を取られている
1項目でも当てはまる場合、同等の自動化が実現できる可能性があります。
費用感:今回の事例と同規模(従業員15名前後)であれば、月額0円での運用が可能です。詳しくは 瞬間DXのサービス詳細 をご覧ください。
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よくある質問
Q1. 導入期間はどのくらいかかりますか?
A. 受注フローの複雑さや取引先数によって異なりますが、この事例では約5週間で稼働開始しています。
Q2. 初期費用と月額費用はいくらですか?
A. AppSheet・Googleスプレッドシート・Google Apps Scriptはすべて無料のため、月額費用は0円です。初期構築費用は業務フローの複雑さ・規模に応じてお見積りします。
Q3. スマホ操作が苦手なスタッフでも使えますか?
A. はい。AppSheetはフォーム入力が中心のシンプルな操作です。この事例でも、普段スマホをほとんど業務に使っていなかったスタッフが1日で使いこなしていました。
Q4. 既存の伝票番号の採番ルールを引き継げますか?
A. はい。現在の採番ルールを確認した上で、同じルールをシステムに組み込めます。既存の帳票フォーマットとの整合性を保ちながら移行できます。
Q5. 導入後のサポート体制はありますか?
A. 稼働後も定着まで伴走します。取引先・商品が増えた場合のマスタ更新、フォームの項目追加、スクリプトの改善など、運用上の変化に対応します。inanklは「作って終わり」ではなく、定着・活用まで一緒に走ることをポリシーとしています。