内部リンク設計の基礎|ページを繋いで検索順位を上げる方法(中小企業向け)
内部リンクは、自社サイトのページ同士を繋ぐリンクで、クローラーの巡回効率とユーザーの回遊性を同時に高めるSEO施策です。5〜20ページ規模の中小企業サイトでは、何本貼るか・どこから着手するかの判断基準を持つことで、短期間でSEO効果を出せます。[タイトル最適化後のSEO次ステップ](/blog/title-meta-optimization/)として、今回は「ページを繋ぐ」実践方法を徹底解説します。
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内部リンクとは何か?SEOで効果がある3つの理由
内部リンクとは、同じウェブサイト内のページ同士を繋ぐリンクです。SEOで効果がある理由は、①クローラーが全ページを巡回しやすくなる、②PageRank(評価値)を重要ページへ集中させられる、③ユーザーが関連情報を閲覧し滞在時間が伸びる、の3点です。外部リンク(他サイトからのリンク)と並ぶ重要なSEO施策です。
外部リンクとの違いをおさえよう
「リンク」と聞くとSEOでよく語られる「被リンク(外部リンク)」を思い浮かべる方も多いかもしれません。外部リンクは他のサイトが自社サイトを参照してくれるリンクで、Googleへの「信頼票」として働きます。一方、内部リンクは自社サイト内のページ同士を自分でコントロールできるリンクです。外部リンクは他人任せの要素が強いのに対し、内部リンクは今日から自分で最適化できる施策という点が最大の違いです。
[キーワードを決めて記事が増えたら次は内部リンクで繋ぐ](/blog/seo-keyword-research-guide/)ことで、せっかく作ったページ群を有機的につないでいきましょう。
理由①クローラーの巡回効率が上がる
クローラーとは、Googleがウェブ上のページを発見・収集するためのロボット(プログラム)のことです。クローラーはリンクを辿りながらページを発見します。内部リンクが少ないサイトでは、一部のページがクローラーに発見されず、Googleの検索結果に表示されない「未インデックス」状態になることがあります。
特に5〜20ページ規模のサイトでも、更新直後の新記事やサービス詳細ページが「孤立ページ」になっているケースは珍しくありません。内部リンクを適切に設置することで、新しく作ったページを素早くGoogleに認識させることができます。
理由②PageRankを重要ページへ集中させられる
PageRank(ページランク)とは、Googleがページの重要度を評価する指標です。平易に言うと「このページはどれだけ信頼できる・重要なページか」を表すスコアです。PageRankはリンクを通じて伝達される性質があり、重要なページへのリンクを多く集めることでそのページの評価が高まります。
内部リンクを戦略的に設計することで、「問い合わせページ」「サービス紹介ページ」「集客したいメインページ」といった自社にとって最も重要なページに評価を集中させることができます。サイト規模が小さくても、この設計次第で検索順位を引き上げられます。
理由③ユーザーの滞在時間と回遊性が上がる
ユーザーが自社サイトに訪れた際、関連情報へのリンクが適切に配置されていると「次のページも読んでみよう」という行動が生まれます。1ページだけで離脱するのではなく、複数のページを閲覧してもらうことで、サイト全体の滞在時間が延び、Googleに「このサイトはユーザーに役立っている」というシグナルを送ることができます。
5〜20ページ規模のサイトでも、適切な内部リンクがあれば十分にこの効果を発揮できます。まずは「このページを読んだ人が次に知りたいことは何か」を考えながらリンクを配置することから始めましょう。
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5〜20ページ規模のサイトに最適な内部リンクの本数目安
5〜20ページの中小企業サイトでは、1記事あたり本文内3〜5本(ナビ・フッターを除く)を目安にします。ピラーページはクラスター全記事へのリンク(5〜10本)、クラスター記事は関連3〜5ページへ、サービス・事例ページは1〜3本が現実的な目安です。「何本が正解か」という基準を持つことで、少ないリソースでも効果的に設計できます。
本数目安表(サイト規模別・ページタイプ別)
競合記事を調査したところ、「1記事あたり何本貼るか」の具体的な目安を示している記事はほぼ存在しません。以下の表は、5〜20ページ規模の中小企業サイトに特化した本数目安です。
| サイト規模 | ピラーページ | クラスター記事 | サービス・事例ページ |
|---|---|---|---|
| 5ページ | 全4ページへリンク(4本) | 関連2〜3ページへ(2〜3本) | 1〜2本 |
| 10ページ | 関連7〜9ページへ(7〜9本) | 関連3〜4ページへ(3〜4本) | 2〜3本 |
| 20ページ | 関連10〜15ページへ(10〜15本) | 関連4〜6ページへ(4〜6本) | 2〜4本 |
※ 本数はグローバルナビゲーション・フッターのリンクを除く、本文内リンクの目安です。
#### 各ページタイプの考え方
ピラーページ(サイトの集約・起点ページ)
ピラーページとは、サイト内で最も重要な「集約ページ」のことです。例えばinanklのSEOコンテンツ群では /sapporo-seo/ がピラーページにあたります。ここは各クラスター記事への「入口」であるため、関連するすべてのページへのリンクを配置します。リンク本数は多くなりますが、すべて関連性の高いページへのリンクなので問題ありません。
クラスター記事(特定テーマを深掘りする記事群)
クラスター記事はピラーテーマに関連した各トピックを掘り下げた記事です。関連する他のクラスター記事やピラーページへ戻るリンクを含めます。1記事あたり3〜5本を意識しつつ、「読者がこの記事を読んだ後に知りたいこと」へのリンクを優先しましょう。
サービス・事例ページ(CVに近いページ)
サービス紹介・施工事例・料金ページなど、お問い合わせや予約につながるコンバージョン(CV)に近いページです。あまり多くのリンクを貼ると読者の注意が分散するため、「問い合わせページ」「次のステップ」への動線を1〜3本に絞って配置します。
やりすぎ判定基準
内部リンクは「多ければ多いほど良い」わけではありません。以下の目安で「やりすぎ」を判断してください。
- 1ページあたり100本超は過剰: Googleの公式ガイドラインでは「数千個」が上限とされていますが(※要確認:最新のガイドラインはGoogle公式ドキュメントでご確認ください)、5〜20ページの中小企業サイトでそこまで貼る必要はまったくありません。1ページに数十本を超えてきたら見直しのサインです
- 無関係なページへのリンクは逆効果: リンクジュース(ページの評価値)は関係ないページにも分散してしまいます。「このリンクが読者の役に立つか」という視点で取捨選択してください
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どこから始めるか?中小企業のための着手3ステップ
内部リンク設計は3ステップで始めます。STEP1でピラーページから全クラスターへのリンクを貼る。STEP2で流入・PVが高い既存ページから関連クラスターへの誘導を追加する。STEP3で新記事公開のたびに既存関連記事に逆方向リンクを追加します。この順序で進めることで、限られた時間でも確実にSEO効果が出始めます。
[ページ間の繋がりがない問題を自己診断する](/blog/seo-self-checklist/)と、どのページが孤立しているかが明確になります。診断結果をSTEP1〜3の優先順位づけに活かしましょう。
STEP1: ピラーページ → クラスター全ページへリンクを貼る(優先度:最高)
なぜ最初に手をつけるべきか
ピラーページはサイト全体の「起点」です。ここからクラスターページへの経路を作ることで、クローラーがサイト全体を巡回できるようになり、各ページがGoogleに認識・評価されやすくなります。ピラーページが整備されていないと、クラスター記事がいくら充実していても「孤島」になってしまいます。
作業内容
ピラーページ(例: /sapporo-seo/)の本文または「関連記事リスト」セクションに、各クラスター記事への適切なアンカーテキストでリンクを追加します。アンカーテキストとはリンクに設定する文字列のことで、「こちら」ではなく「内部リンク設計の基礎を読む」のように内容がわかる言葉にするのがポイントです。
目安時間: 30分〜1時間
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STEP2: 流入・PV上位ページから関連クラスターへ誘導リンクを追加(優先度:高)
確認方法
Google Search Console(GSC)またはGoogleアナリティクスにログインし、「流入数が多いページ」「表示回数が多いページ」を確認します。GSCでは「検索パフォーマンス」→「ページ」タブで確認できます。
作業内容
そのページの本文中の自然な箇所に、関連するクラスター記事へのリンクを挿入します。たとえばSEO基礎記事の末尾に「→ 次は内部リンクの設計方法を確認しましょう」のような誘導文を加えてリンクを設置します。
既に多くの訪問者が来ているページにリンクを追加することで、そこから関連ページへの流入が増え、サイト全体の回遊率が高まります。
目安時間: 1〜2時間(対象ページ3〜5ページを目安に)
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STEP3: 新記事公開のたびに既存記事へ逆方向リンクを追加(優先度:中・継続)
なぜ必要か
新しい記事を公開したとき、誰もその記事へのリンクを貼っていなければ、クローラーは新記事を発見できません。これを「孤立ページ」と呼びます。新記事が公開されるたびに関連する既存記事から新記事へリンクを貼る習慣をつけることで、新記事のインデックス登録が早まり、SEO効果が出やすくなります。
作業内容
新記事を公開したら、その記事と関連する既存記事を2〜3本選んで開き、本文内に新記事へのリンクを追加します。「この新記事を読んでほしい読者が既にどの記事を読んでいるか」を考えると、適切なリンク元が見えてきます。
チェックポイント: 新記事のGSCでのクロール状況を1週間後に確認し、インデックス登録されているかを確認しましょう。登録されていない場合は「URL検査」機能でインデックス登録リクエストを送ります。
目安時間: 新記事公開のたびに15〜30分
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着手順テキストフローチャート
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内部リンク設計 着手順
└→ STEP1: ピラーページのリンクを確認・整備
└→ 全クラスターへのリンクはあるか?
→ NO: 追加する(最優先)
→ YES: STEP2へ
└→ STEP2: 流入上位ページを確認(GSC/GA)
└→ 関連クラスターへのリンクはあるか?
→ NO: 本文内に追加
→ YES: STEP3の習慣化へ
└→ STEP3: 新記事公開のたびに逆方向リンクを追加
→ 継続ルーティンとして定着させる
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STEP1を完了したら、[SEO対策の全体像を確認する](/sapporo-seo/)ページも参照し、自社のSEO施策全体の中で内部リンク整備がどのフェーズにあるかを確認することをおすすめします。
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北海道の中小企業向け 業種別・内部リンク構造マップ
北海道の中小企業に多いリフォーム・士業・飲食業では、それぞれサイト構造とページの繋ぎ方が異なります。リフォームは工事種別→施工事例への動線、士業は相談ニーズ別→料金・CTA、飲食はメニュー・アクセス→予約への動線を意識した内部リンク設計が効果的です。自業種に近い構造例を参考に、自社サイトへ応用してください。
ケース①:外壁塗装・リフォーム業(札幌・近郊エリア)
春の外装シーズンや雪解け後の点検需要が集中する北海道のリフォーム業では、「工事種別を調べてから施工事例を見て、料金・見積もりへ進む」という購買フローが多いです。この導線を内部リンクで設計します。
推奨リンク構造(テキスト形式)
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/sapporo-reform/(ピラー: 外壁塗装・リフォームの基本)
├── /sapporo-reform/gaiheki/(外壁塗装)
│ └── → /sapporo-reform/jirei/(施工事例)へリンク
├── /sapporo-reform/naisou/(内装リフォーム)
│ └── → /sapporo-reform/jirei/(施工事例)へリンク
├── /sapporo-reform/yane/(屋根修理)
│ └── → /sapporo-reform/jirei/(施工事例)へリンク
├── /sapporo-reform/jirei/(施工事例)
│ └── → /sapporo-reform/ryokin/(料金・見積もりCTA)へリンク
└── /sapporo-reform/ryokin/(料金・見積もりCTA)
└── → 各工事種別ページへの逆リンク
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設計ポイント
- 各工事種別ページ(外壁・内装・屋根)から「施工事例」へのリンクを必ず入れる。「実際どんな工事か見たい」というニーズに応えるページへ誘導することでCV率が上がります
- 施工事例ページから「料金・見積もり」へのリンクを配置し、「事例を見て気に入ったらすぐ相談できる」動線を作る
- ピラーページには全工事種別へのリンク+「まずは無料見積もりを依頼する」CTAを配置
- 季節記事(春の外装点検、雪害修理など)を作った場合は、関連工事種別ページへリンクを貼り、季節流入をCVに繋げる
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ケース②:税理士・士業(札幌市)
税理士・行政書士・社労士などの士業は、相談内容が「法人設立」「相続・贈与」「確定申告」「労務管理」など多岐にわたります。それぞれ別のニーズで検索してくるユーザーを、適切なサービスページに誘導し、最終的に「無料相談」「お問い合わせ」へ流す設計が重要です。
推奨リンク構造(テキスト形式)
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/sapporo-tax/(ピラー: 税理士に相談すべきケース)
├── /sapporo-tax/hojin-setsuritsu/(法人設立サポート)
│ └── → /sapporo-tax/ryokin/(料金表)へリンク
│ └── → /sapporo-tax/muryosoudan/(無料相談CTA)へリンク
├── /sapporo-tax/souzoku/(相続・贈与)
│ └── → /sapporo-tax/ryokin/(料金表)へリンク
│ └── → /sapporo-tax/muryosoudan/(無料相談CTA)へリンク
├── /sapporo-tax/kakuteishinkoku/(確定申告)
│ └── → /sapporo-tax/ryokin/(料金表)へリンク
│ └── → /sapporo-tax/muryosoudan/(無料相談CTA)へリンク
├── /sapporo-tax/ryokin/(料金表)
│ └── → /sapporo-tax/muryosoudan/(無料相談CTA)へリンク
└── /sapporo-tax/muryosoudan/(無料相談CTA)
← 全ページからリンクを集める(最終到達点)
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設計ポイント
- 相談ニーズ別(法人・個人・相続)にページを分け、それぞれの検索キーワードで流入を取る
- すべてのページから「無料相談」ページへのリンクを配置。士業では「まず話を聞いてみたい」という心理的ハードルを下げることが重要
- 料金ページは全サービスページからリンクを受け、「料金が気になったら確認できる」設計にする
- ピラーページには「どんな場合に税理士に相談すべきか」という入口記事を置き、各サービスへの振り分けリンクをまとめて配置
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ケース③:飲食店・カフェ(札幌中心部)
飲食店の場合、SEOよりGoogleビジネスプロフィール(GBP)の最適化が集客の主軸になるケースも多いですが、自社HPの内部リンク設計も組み合わせることでSEO効果を高められます。「メニューを見た人を予約・来店へ」という導線が最重要です。
推奨リンク構造(テキスト形式)
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/sapporo-cafe-xxx/(店舗TOP)
├── /sapporo-cafe-xxx/menu/(メニュー)
│ └── → /sapporo-cafe-xxx/reserve/(予約ページ)へリンク
│ └── → /sapporo-cafe-xxx/access/(アクセス)へリンク
├── /sapporo-cafe-xxx/access/(アクセス)
│ └── → /sapporo-cafe-xxx/reserve/(予約ページ)へリンク
│ └── → 「Googleマップで見る」外部リンク(GBP連携)
├── /sapporo-cafe-xxx/reserve/(予約ページ)← メニュー・アクセスからリンクを集める
└── ※GBP(Googleビジネスプロフィール)との連携
└── HP内の「口コミを書く」リンク(GBPレビューへ誘導)
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設計ポイント
- 「メニュー → 予約」「アクセス → 予約」という2経路でコンバージョンへ誘導する
- GBPのURLとHP内ページを繋ぐリンクを設置することで、ローカルSEO(Googleマップ)とHPのSEOの相乗効果が生まれます
- 季節メニューやイベントページを作った場合は、TOPページ・メニューページからリンクを貼り、クローラーに素早く発見させる
- 飲食店は「今すぐ予約したい」という即時性が高い検索者が多いため、どのページからも予約ページへ1クリックで到達できる設計を優先する
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WordPressでの内部リンク設定方法(3クリック完結・無料プラグイン対応)
WordPressでの内部リンク設定は、①リンクを入れたい文章を選択、②ビジュアルエディターのリンクアイコンをクリック、③検索ボックスにリンク先ページ名を入力して選択、の3クリックで完了です。Yoast SEOまたはRank Mathの無料版を使えば、関連記事の提案も自動化できます。
手動設定:ブロックエディター(ビジュアルエディター)での3クリック手順
WordPressの標準エディター「ブロックエディター(Gutenberg)」での手順を解説します。難しい知識は一切不要で、今すぐ実行できます。
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STEP1: 投稿・固定ページの「編集画面」を開く
└→ WordPress管理画面「投稿一覧」または「固定ページ一覧」から
リンクを追加したい記事の「編集」をクリック
STEP2: リンクにしたいテキストをマウスでドラッグして選択
└→ 例:「内部リンクの効果について」という文章があれば、
「内部リンクの効果」の部分を選択
STEP3: ツールバーに表示される「リンク」アイコン(鎖マーク🔗)をクリック
└→ 選択中のテキストの上にツールバーが表示される
└→ 鎖のマークが「リンク設定」ボタン
STEP4: 検索ボックスが表示されるので、リンク先ページのタイトルまたはURLを入力
└→ 例:「内部リンク」と入力すると、サイト内の関連ページが候補表示される
└→ URLを直接入力してもOK
STEP5: 表示された候補ページを選択して「Enter」キーを押す
└→ テキストにリンクが設定されて完了
└→ ページを「更新」または「公開」して保存
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クラシックエディターを使っている場合: 「Classic Editor」プラグインを使っている場合も手順は同様です。リンクにしたいテキストを選択し、ツールバーの「リンク挿入」ボタン(鎖アイコン)をクリックすると検索ボックスが表示されます。
無料プラグインで内部リンク設置を効率化する
Yoast SEO(無料版)の内部リンク提案機能
Yoast SEO(ヨアストSEO)は世界で最も使われているWordPress向けSEOプラグインです。無料版でも内部リンクに関する便利な機能が使えます。
- 使い方: 投稿編集画面の右サイドバーにあるYoast SEOパネルを開き、「内部リンク」タブを確認
- 機能: 記事の内容に基づいて「このページからリンクすると良いページ」の候補を自動表示してくれます
- 活用シーン: 新しい記事を書くたびに候補が表示されるため、リンクの貼り忘れを防げます
Rank Math(無料版)の内部リンク提案機能
Rank Math(ランクマス)もYoast SEOと並ぶ人気のSEOプラグインです。こちらも無料版で十分活用できます。
- 使い方: 投稿編集画面の右サイドバー → Rank Mathパネル → 「Link Suggestions(リンク候補)」タブを確認
- 機能: 記事内のキーワードを自動分析し、サイト内の関連ページをサジェスト(提案)してくれます
どちらを選ぶか: YoastとRank Mathはどちらか1つだけ使いましょう。両方インストールすると競合する場合があります。どちらでも内部リンク提案機能は使えるため、現在使っているほうをそのまま活用してください。
リンク切れチェック:月1回・GSC3ステップ
内部リンクを設置した後は、定期的なメンテナンスが必要です。ページのURLを変更したり記事を削除したりすると「リンク切れ(404エラー)」が発生し、クローラーが迷子になってしまいます。月1回、以下の手順で確認しましょう。
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月次メンテナンス手順(所要時間: 約5分)
STEP1: Google Search Console(https://search.google.com/search-console)にログイン
└→ 自社サイトのプロパティを選択
STEP2: 左メニュー「インデックス作成」→「ページ」→「インデックス未登録の理由」を確認
└→ 「送信されたURLが見つかりません(404)」が出ていないかチェック
STEP3: 404エラーが出ていた場合、そのURLを確認
└→ 削除したページへのリンクが残っていれば修正
└→ URLを変更した場合はリダイレクト(転送設定)を追加
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有料ツールは不要: Screaming Frog(スクリーミングフロッグ)などの有料クローラーツールを使わなくても、5〜20ページ規模のサイトはGoogle Search Consoleだけで十分管理できます。
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内部リンクのNG事例と注意点
内部リンクで避けるべきNGは、①無関係なページへの無差別リンク(リンクジュース分散)、②アンカーテキストが全て「こちら」「詳しくはこちら」(文脈が伝わらない)、③同一ページへの複数重複リンク(効果が薄い)、の3点が代表的です。これに加え、nofollowの乱用・リンク切れの放置も注意が必要です。関連性と文脈を優先することが基本です。
NG①:無関係なページへの無差別リンク
「内部リンクはとにかく多いほど良い」という誤解から、記事の内容と関係のないページへもリンクを貼ってしまうケースがあります。これはリンクジュース(PageRankの評価値)が分散してしまい、本当に重要なページへの集中効果が薄れます。最悪の場合、Googleから「スパム的なリンク操作」と判断されるリスクもあります。
NG例: 外壁塗装の記事から「会社概要ページ」「採用情報ページ」へのリンクを大量に配置する
OK例: 外壁塗装の記事から「施工事例ページ」「料金・見積もりページ」へのリンクを配置する
NG②:アンカーテキストが「こちら」「詳しくはこちら」のみ
アンカーテキスト(リンクに設定する文字列)に「こちら」「詳しくはこちら」「はこちら」といった文脈のない言葉だけを使うのはNGです。Googleはアンカーテキストを見てリンク先ページのテーマを判断します。「こちら」だけではリンク先が何のページかわからず、SEO評価の伝達効果が薄れます。また、スクリーンリーダー(視覚障がいのある方が使う読み上げツール)でも意味が伝わりません。
NG例: 「施工事例は[こちら](/sapporo-reform/jirei/)からご覧ください」
OK例: 「[札幌での外壁塗装施工事例](/sapporo-reform/jirei/)をご確認ください」
NG③:同一ページへの複数の重複リンク
同じページへのリンクを1つの記事内に複数回貼っても、SEO効果は最初の1本分しかカウントされません(Googleの処理上、2本目以降は評価に影響しにくいとされています)。それよりも、異なる関連ページへのリンクを適切に分散させるほうが効果的です。
NG例: 1記事内で「料金ページ」へのリンクを冒頭・中盤・末尾の3か所に配置する
OK例: 「料金ページ」への誘導は1か所にし、残り2か所は「施工事例」「無料相談」など別のページへのリンクにする
NG④:nofollowの乱用(内部リンクに不要)
nofollow(ノーフォロー)とはリンクにつける属性で、「このリンクはSEO評価を渡さない」という指示です。もともと広告リンクや信頼性の低い外部リンクに使うものですが、誤って内部リンクに設定しているケースがあります。内部リンクにnofollowを付けると、意図的にPageRankの伝達を遮断することになり、SEO効果が出ません。内部リンクには原則としてnofollowを付けないようにしましょう。
確認方法: WordPress管理画面でリンクを設定する際、「nofollowを付ける」オプションが表示されることがありますが、内部リンクには選択しないよう注意してください。
NG⑤:リンク切れの放置
ページのURLを変更したり記事を削除した際に、古いURLへのリンクが残ったままになっているリンク切れ(404エラー)は、クローラーが「リンクを辿ったら行き止まり」という状態になります。クローラビリティが下がり、インデックス効率が悪化します。前述のGSCによる月次チェックで早期発見・修正を習慣化してください。
よくある発生パターン:
- カテゴリーのスラッグ(URL)を変更した
- 記事を削除してURLが消えた
- URLの大文字・小文字を変更した
- ドメインを引越しした際にリダイレクトが漏れた
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よくある質問
Q1. 内部リンクは何本貼れば効果がありますか?
5〜20ページ規模の中小企業サイトでは、本文内に1記事あたり3〜5本(グローバルナビゲーション・フッターのリンクを除く)を目安にするのが現実的です。重要なのは「本数より関連性」で、内容の関連するページ同士を繋ぐことが優先です。1ページに100本以上は過剰になるため避けましょう。ページ数が増えるにつれてピラーページのリンク本数は増えていきますが、クラスター記事は3〜6本を目安に保つことをおすすめします。
Q2. 内部リンクを貼り替えると検索順位が下がりますか?
適切な修正であれば下がりません。むしろ整理によって順位が上がるケースが多いです。ただし大量のリンクを一度に削除したり、重要なページへのリンクをすべて外す大規模な変更は注意が必要です。変更前後のGSCのデータをチェックしながら、少しずつ修正して効果を確認しながら進めることをおすすめします。特にピラーページのリンクを削除する際は慎重に行いましょう。
Q3. 内部リンクの効果はいつ頃出ますか?
Googleがページを再クロールするタイミングによって異なりますが、内部リンクを追加・整備してから1〜4週間以内にインデックスが更新されることが多いです。検索順位の変動として体感できるのは1〜3ヶ月程度を目安にしてください。GSCの「URL検査」機能でインデックス登録リクエストを送ると、再クロールが速まる場合があります。
Q4. 新しいページを作ったとき、どこからリンクを貼ればよいですか?
最低2か所からリンクを貼るのが基本です。①ピラーページ(サイトの集約ページ)から新ページへのリンク、②内容が関連する既存記事の本文内からのリンク、の2パターンを新記事公開のたびに実施する習慣を作りましょう。この習慣が前述のSTEP3です。2か所からリンクがあるだけで、孤立ページになるリスクをほぼ防ぐことができます。
Q5. WordPressのプラグインは有料のものが必要ですか?
いいえ、不要です。本記事で紹介したYoast SEO・Rank Mathはどちらも無料版で内部リンク提案機能が使えます。リンク切れチェックもGoogle Search Console(無料)で月1回確認するだけで、5〜20ページ規模のサイトは十分管理できます。追加費用ゼロで内部リンク設計を改善できるのが、中小企業にとっての大きなメリットです。有料ツールが必要になるのは、ページ数が数百を超えて一括管理が必要になった段階です。
Q6. 内部リンクとメニュー・ナビゲーションのリンクは同じですか?
同じ「内部リンク」ですが、SEO的な重みが異なります。グローバルナビゲーション(ページ上部のメニュー)やフッターのリンクはサイト全ページに同じリンクが存在するため、SEO評価への影響は本文内リンクより小さいとされています。本記事で「3〜5本」と言う場合は、本文内に新たに配置するリンクの目安です。ナビ・フッターは別にカウントして構いません。
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まとめ・次のステップ
本記事のポイントを振り返りましょう。
- 内部リンクはSEOの基礎インフラ: クローラーの巡回効率・PageRankの集中・ユーザーの回遊性という3つの軸でSEO効果を発揮する。5〜20ページの小規模サイトでも効果は十分
- 本数の目安を持つことが第一歩: 本文内3〜5本(ピラーは5〜15本)という具体的な判断基準で「どこまでやればよいか」が明確になる
- 着手順はSTEP1〜3の優先順位で: ピラーページのリンク整備→流入上位ページの強化→新記事公開時の逆リンク追加という順序で進める
- WordPressなら今日から実装できる: ビジュアルエディターの3クリック手順+無料プラグイン(Yoast/Rank Math)で追加費用ゼロで始められる
SEO施策のクラスター全体を振り返ると
inanklの /sapporo-seo/ ピラーコンテンツでは、SEO対策を段階的に学べる構成を用意しています。
- cluster-A「SEO基礎」: そもそもSEOとは何か、なぜ重要かを理解する
- cluster-B「SEO自己診断」: 自社サイトの現状課題を20項目でチェックする
- cluster-C「キーワード設計」: どのキーワードで集客するかを選定する
- cluster-D「タイトル最適化」: 選んだキーワードをタイトル・メタに正しく反映させる
- cluster-E(本記事)「内部リンク設計」: 増えたページをリンクで繋いでSEO効果を最大化する
この流れに沿って施策を積み重ねることで、北海道の中小企業サイトでも着実にSEO効果を積み上げていけます。
内部リンク整備が終わったら——次のアクションを考えてみよう
内部リンクの設計・整備が一通り完了したら、次はサイト全体のSEO構造をあらためて見直すタイミングです。「どのページを最優先で強化すべきか」「この内部リンク設計で本当に合っているか」「競合サイトとの差をどこで生むか」など、全体最適の視点でのチェックが必要になってきます。
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inankl SEO相談(初回無料)
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「内部リンクを整備してみたが、効果が出ているか確認したい」「ピラー・クラスター構造を自社サイトに当てはめる方法を相談したい」「これ以上自分では進め方がわからない」——そのような場合は、inankl のSEO相談をご活用ください。初回相談は無料で、北海道の中小企業サイトを多数支援してきた視点から、具体的なアドバイスをお伝えします。
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この記事の著者
石井 玲央(いしい れお)
inankl株式会社 代表。北海道の中小企業・地方事業者のデジタル伴走支援を専門とし、SEO・Webマーケティングのコンサルティングを手がける。「難しいことを、使える言葉で伝える」をモットーに、非テック系の経営者・担当者が自社で実践できるSEO情報を発信している。
この記事は2026年3月時点の情報をもとに執筆しています。SEOのアルゴリズムは変化するため、最新情報はGoogle公式ブログ等でご確認ください。