ホームページはあるのに問い合わせが少ない。会社名で検索しても見つけにくい。そんなときは、作り直す前に、今のページで何が起きているかを確認しましょう。
SEOとは、Googleなどの検索を通じて必要な人に見つけてもらうために、ホームページの内容や構造を整えることです。この記事では、検索での見え方から問い合わせまでを10項目で確認し、自分で直すことと、制作会社に頼むことを分けます。診断後にそのまま使える相談メモの例も用意しました。
サイトの仕組みによって、確認にかかる時間や直せる範囲は異なります。分からない項目は「未確認」と記録し、担当者と一緒に確認してください。
最初に見る 10項目のチェック表
自社のトップページに加え、お客様に見てほしいサービスページを1つ選びます。スマートフォンで開き、次の表を見ながら確認してください。
表は横にスクロールできます。
| # | 確認すること | 見る場所・必要なもの | 問題があったとき |
|---|---|---|---|
| 1 | 会社名で検索すると自社ページが見つかるか | Google検索 | 見つからなければ2へ |
| 2 | 集客に使うページがGoogleに登録されているか | Search Consoleの閲覧権限 | 制作会社・管理担当に理由を確認 |
| 3 | 接続に関する警告が出ていないか | ブラウザのアドレス欄・サイト情報 | 制作会社に確認 |
| 4 | 検索結果のタイトルで何のページか分かるか | Google検索 | 文言を考え、設定を確認 |
| 5 | 検索結果の説明文がページ内容と合っているか | Google検索・ページ本文 | 本文や設定した説明文を見直す |
| 6 | スマホで内容が伝わり、読みやすいか | 自社のトップ・サービスページ | 文言は社内、表示崩れは制作会社へ |
| 7 | 問い合わせ先へ迷わず進めるか | メニュー・本文の相談リンク | 切れたリンクや案内の位置を直す |
| 8 | フォームから送った内容を受け取れるか | 担当者と調整したテスト・受信先 | 送信・受信できなければ優先対応 |
| 9 | 会社情報・対応地域・営業時間が今のものか | 会社概要・サービスページなど | 正しい情報へ更新 |
| 10 | 読み込みや操作で長く待たされないか | スマホ、必要ならPageSpeed Insights | 気になるページを制作会社へ共有 |
画面を見るだけの確認から始められます。2はSearch Consoleの権限、8は受信担当者との調整が必要です。内容の修正には、ホームページの管理画面への権限も要ります。
時間が限られる場合は、7の問い合わせ先と9の会社情報を先に確認し、8の送受信テストを担当者と決めてください。お客様が連絡できない状態や、古い案内を先に直すためです。
数字が見られるなら、どこで減っているかを確認する
検索から問い合わせに至る流れは、「検索結果に表示される」「ページを開いてもらう」「問い合わせてもらう」の3段階です。Search Consoleを使っている場合は、担当者に集客したいページの直近28日とその前の28日を比較してもらうと、確認する場所を絞れます。
表は横にスクロールできます。
| 確認できた状態 | 次に見るところ |
|---|---|
| 検索での表示が少ない・減っている | Googleへの登録状態、どんな検索語で表示されているか |
| 表示はあるがクリックが少ない | 検索語とページ内容のずれ、掲載順位、タイトル・説明文 |
| 検索からの訪問はあるが相談が少ない | サービス説明、対応条件、問い合わせ先、フォームの動作 |
表示回数は検索結果に出た回数、クリック数はそこからページを開かれた回数です。Search Consoleだけでは、その後の問い合わせ数までは分かりません。アクセス解析と実際の問い合わせ記録も合わせて見ます。
この表は原因を探す手がかりです。表示があるのに押されない場合も、タイトルだけが原因とは限りません。数字を見られない場合は、まず10項目で気づいた症状をメモし、原因の判断は担当者に確認しましょう。
検索での見つかり方と接続を確認する(1〜3)
1. 会社名で検索して、自社のページを探す
Googleで会社の正式名称を検索します。同名の会社がある場合は、所在地も添えて探してください。見つからなければ、検索した言葉をメモして2へ進みます。
会社名検索の順位だけで、Googleに登録されていないと判断することはできません。「1位でなければ不合格」とせず、自社ページが見つかるかを確認します。
2. 集客に使うページの登録状態を見る
Google Search Console(サーチコンソール)は、検索での表示やクリックなどを確認するGoogleの無料サービスです。自社サイトの所有者として確認を済ませるか、管理担当から閲覧権限を付与してもらう必要があります。
利用できる場合は、画面上部の「URL検査」に対象ページのアドレスを入力します。未登録と出た場合は、その理由も含めて制作会社へ確認を依頼してください。別のページが正式なページとして扱われているなど、未登録の理由によって対応は変わります。
登録済みであることは、検索上位や表示そのものの保証ではありません。これはGoogleが持っている登録情報の確認です。GoogleのURL検査の説明
3. 接続に関する警告を確認する
ページを開き、アドレスが https:// で始まっているか、ブラウザに接続の警告が出ていないかを確認します。アドレスが省略されている場合は、アドレス欄を選ぶか、横のサイト情報を開いてください。
HTTPSは、閲覧者とサイトの間の通信を暗号化する仕組みです。Chromeは鍵アイコンの表示を変更しているため、鍵がないだけで未対応とは判断できません。Chromeの接続状態の確認方法
http:// のまま、または接続の警告が出る場合は、画面を記録して制作会社へ共有します。HTTPSであることも、サイトや事業者そのものの安全性を保証するものではありません。
検索結果と、開いたページの伝わり方を見る(4〜6)
4. タイトルでページの内容が分かるか
検索結果のクリックできる見出しを見ます。「TOP」「ホーム」などの言葉だけで、何を扱うページか伝わりにくくなっていないでしょうか。
例えば施工サービスのページなら、「札幌市の外壁塗装|株式会社○○」のように、内容と対応地域が分かる題が候補になります。これは例です。実際に対応しているサービス・地域に合わせ、同じ言葉を何度も並べないようにします。
Googleはページの見出しなどを使い、設定した題と異なるタイトルを表示することもあります。検索結果を必ず指定どおりに変えられるわけではありません。Googleのタイトルに関する案内
5. 説明文とページの中身が合っているか
検索結果のタイトルの下にある文章を読みます。古いサービスの説明、関係の薄い文、内容の分からない文章になっていないかを確認してください。
Googleは主にページ本文から説明文を作り、サイト側で設定する要約文「メタディスクリプション」を使う場合もあります。設定した文章が常に表示されるわけではなく、必須の文字数も決まっていません。Googleの検索説明文に関する案内
本文と設定した要約の両方が、誰に何を提供するページかを表しているか見直します。設定場所が分からなければ、希望する説明文を制作会社へ渡してください。
6. スマートフォンで内容が伝わるか
自社のトップページとサービスページを開きます。何を頼める会社か、誰向けのサービスかが読み取れるかを確認してください。文字を拡大しないと読めない、本文が画面の横にはみ出す、写真が文章を隠す、といった不便も見ます。
サービスページには、対応する仕事、対応地域、相談から依頼までの流れが書かれているかを確認します。料金を一律に出せない場合も、見積もりに必要な情報や費用が変わる条件が分かると、読者が相談を考えやすくなります。
文言の修正は、管理画面を操作できれば社内で対応できる場合があります。表示崩れは、気になる画面と端末名を制作会社へ共有してください。
問い合わせまでの使いやすさを確認する(7〜10)
7. 問い合わせ先へ進んでみる
初めて訪れた人のつもりで、メニューやサービス説明から「お問い合わせ」「ご相談」へ進みます。案内が見つけにくい、リンクが押せない、違うページやエラー画面が開く、といった問題がないか確認してください。
入口はメニュー、サービス説明の近く、ページ末尾など、読み手が連絡を考える場所に用意します。必ず最初の画面に置かなければならない、という一律の判定にはしません。
8. 担当者と調整して送受信をテストする
フォームは開くだけでなく、会社側で受け取れるところまで確認します。受信担当者に予告し、本文に「動作確認のテストです」と明記して、自分の連絡先で送信してください。注文・予約などが自動で動くフォームは、担当者に試験方法を確認してから行います。
確認するのは、送信完了の表示、会社側への到着、自動返信を設定している場合はその到着です。届かなければ迷惑メールフォルダも確認します。受信先を自分で見られない場合は、担当者に確認を依頼してください。
送信できない、届かない場合は、フォーム経由の相談を取りこぼすおそれがあります。問題の画面・日時・端末を記録して、制作会社へ優先して連絡します。
9. 会社情報が今のものか確認する
会社概要、サービスページ、ページ一番下の会社情報を見比べます。移転前の住所、使っていない電話番号、古い営業時間や対応地域が残っていないかを確認してください。
見るべきなのは、実際の案内が正しいかどうかです。住所のハイフンなどの書き方だけを採点する必要はありません。ページごとに情報が違う場合は、正しい内容を決めてそろえます。
Googleマップを集客に使っている店舗・事業所は、マップ側の営業時間や連絡先も確認してください。季節によって営業時間を変える場合は、その変更も両方に反映します。
10. 読み込みや操作で待たされないか確認する
スマートフォンでページを開き、内容が表示されるまで長く待つ、押したいボタンが表示中に動く、といった不便がないか見ます。画像の多い施工事例なども確認対象です。
詳しく調べたい場合は、Googleの無料サービス PageSpeed Insights を使います。入力したアドレスはGoogle側へ送られ、そのページが読み込まれるため、一般公開している自社のページを使ってください。結果には表示や操作の速さに関する情報と、改善候補が示されます。
スコアは改善の参考ですが、SEOの合格点ではありません。高得点だけで検索上位が保証されるわけでもありません。Googleのページ体験に関する説明
指摘の意味が分からなければ、結果を制作会社に共有し、実際に困っている症状と合わせて、何を直すべきか確認してください。
診断後は、直す順番と担当を決める
最初に対応するのは、問い合わせが送れない、連絡先が間違っている、主要なリンクが開かない、といった利用を妨げる問題です。次に、サービスの説明や相談への案内を整えます。
表は横にスクロールできます。
| 社内で対応できることが多いもの | 制作会社に確認したいもの |
|---|---|
| 正しい会社情報の整理、文章の下書き | Googleへの登録状態と未登録の理由 |
| 管理画面で変更できる文章・リンクの修正 | 接続の警告、フォームの不具合 |
| 問題があるページと症状の記録 | スマホ表示の崩れ、速度改善の作業 |
外部へ依頼する場合は、作業範囲と費用を確認してから進めます。問題が見つかっただけで、全面リニューアルが必要と決める必要はありません。今のサイトを直せるかも含めて相談してください。
修正した内容と日付を残し、同じページ・同じ期間の数字を比べます。検索結果に反映される時期や成果は一定ではなく、数日動きがないだけで同じ文章を繰り返し変えないようにします。
よくある質問
専門のツールがないとSEOの確認はできませんか?
画面を見るだけの確認から始められます。10項目のうち、Googleへの登録状態を見る項目はSearch Consoleの閲覧権限、フォームの送受信テストは受信担当者との調整が必要です。読み込みの速さを詳しく調べたい場合だけ、無料のPageSpeed Insightsを使います。
時間が限られています。どの項目から確認すればよいですか?
問い合わせ先へ迷わず進めるか、会社情報・対応地域・営業時間が今のものかを先に確認し、フォームの送受信テストを担当者と決めてください。お客様が連絡できない状態や、古い案内を先に直すためです。
会社名で検索して1位に出ないと、Googleに登録されていないということですか?
会社名検索の順位だけでは判断できません。まず自社ページが見つかるかを確認し、見つからない場合にGoogleへの登録状態を見ます。登録済みであることも、検索上位や表示そのものの保証ではありません。
Search Consoleを見られない場合はどうすればよいですか?
10項目で気づいた症状を、ページのアドレスと合わせてメモしてください。原因の判断は、制作会社や管理担当に確認します。Search Consoleだけでは問い合わせ数までは分からないため、アクセス解析や実際の問い合わせ記録も合わせて見ます。
問題が見つかったら、ホームページを作り直す必要がありますか?
問題が見つかっただけで、全面リニューアルが必要と決める必要はありません。今のサイトを直せるかも含めて相談し、外部へ依頼する場合は作業範囲と費用を確認してから進めてください。
相談するときに伝えるメモの例
制作会社や社内の担当者に相談するときは、「ページのアドレス」「症状」「依頼したいこと」の3つをまとめます。例えば、次のように伝えられます。
ページ:自社のお問い合わせページのアドレス
症状:9月10日、自分のiPhoneで送信ボタンを押すとエラーが出た。パソコンでは送れた。エラー画面を添付する。
依頼したいこと:スマートフォンからも送信できるよう、原因と修正費用を確認したい。
これは記載例です。専門用語を使ったり、原因を言い当てたりする必要はありません。分かっている事実と、どこまで頼みたいかを伝えてください。
自社で直す範囲を決めにくい場合や、ホームページの制作・運用を相談したい場合は、Inankl株式会社へご相談ください。問い合わせの際は、ページのアドレスと気になった項目をお知らせください。